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■世界旅行、どんなことがよかったですか?

世界旅行の体験はかけがえの無いものになります。
自分の誇りや自信、やさしさにもなると思います。
一生話のネタはつきませんし。。。

■どの国が魅力的でしたか? 

よかったところ3つ挙げるとすれば、
モアイのイースター島、オーロラのイエローナイフ(カナダ)、天国に一番近い島のニューカレドニアです。
なかでもイースター島はかなりよかったです。

それ以外の万人にオススメは
南米のアンデス北上。チリ、ボリビア、ペルーの黄金の世界遺産ルートです。マチュピチュ、ナスカ、クスコ、チチカカ湖、ウユニ。

自然とスポーツ、うまいくいものとうまいワイン、ビールならやオセアニア。格安スローライフな先進国です。同じ値段でできる贅沢が日本の倍くらいなイメージ。

美術や建築に興味があるならヨーロッパもお買得ですね。
意外とお金はかかりません。北米以下です。

値段の安いアジアはおもいきったリゾートも楽しめます。

人によって旅の目的が違うと思うのでなにを中心にルートを組むかですね。

[どこがよかったかはこちらも>> 世界で一番の場所]

それからこういうと語弊があるのですが、「世界一周、行かなくてもいいところもあるぜ」ということ。
その意味は、世界一周というからには一応満遍なく行こうときめたものの、
ろくに下調べをしていませんでした。
行く先々で「ほう、こういうのもあるのか、じゃあ行くか」くらいの感じで次の行き先を決めてしまったわけです。で、結果としてつまんなかったり、面白さを感じられなかったりした場所がいくつかあったということです。
世界各地を回ると、「ああ、これならマチュピチュのほうがよかったよね」みたいに世界の一番と比較しちゃうんです。これはこれで仕方ないんだけど、その国や町の楽しみも自分で半減させてしまったんですねえ。
例でいうとたとえばカリブ。カリブの島々は確かに海はきれいなんですが、いかんせんアメリカ経済圏で、物価が高い。ものすごく。「この値段でこれかよ」みたいなのが多いわけです。ホテル、乗り物、観光、それになんといっても食べ物。
カリブの目的が僕らにとって何ものにもかえがたいものであれば話は別ですが、「まあ、海行くか。カリブだし。」くらいの気持ちでは、得られる幸せは少ないわけです。
「海だけでいえばアジアのほうがずっと安くてのんびりしてて、食い物もうまいぜ。」みたいなね。

そんな感じで考えると、自分達にとって不本意なとこをパスできれば、もっと安くあがったということです。ぼくらは美術館や建築を見るのがすきで、おいしいお酒やご飯も大好きなので、「ヨーロッパって、なんていいとこなんだ!」と思うわけですが、
そういうことに興味が無い人なら、「なんだヨーロッパ、古くて高いし気位も高いしヤな感じ」みたいに思う人もいるでしょうね。
だから、重要なのは、「行きたいところ=まあしてみてもいいかな、ちょっと見てみたいかな」みたいなところをしっかり選んでから行くということかな。

///ちなみに同じお金、同じ時間でもういちど行くなら、
ぼくなら以下のようにしますね。
 アジア 4ヶ月 中国なしの、東南アジア中心、海とぼんやり。
 ヨーロッパ 4ヶ月 美術館とくいものざんまい、スペイン、イタリアメイン。
 南米 3ヶ月 ペルーボリビアなど陸路じゃないといけないところ中心に
 カリブ なし
 北米 NYとオーロラだけ
 オセアニア 都市をすくなく限定して滞在がたで1ヶ月
こんなかんじかな。


■なんで二人で行ったのですか?ケンカしましたか?

二人で行きたかったのも、一緒に人生の一部分を共有したかった、
おいしいものを一緒に食べて、おもしろいものを一緒に見たかった
という理由です。
彼女は最初それほど乗り気ではありませんでしたが、
半年程、本気度をアピールして、最終的には同意を得ました。

「365日24時間、風呂トイレ以外ずっと一緒」という
本来、人の人生で、ほぼあり得ない状況は、
自分の弱さや、彼女の強さを感じるのにいい機会でした。
ぼくは彼女の芯の強さに感服し、
彼女は、ぼくの調子のよさというか、ビビりな側面にがっかりしたと思います。
ふだんの日本の生活では表れない、(表れなくてもよいと言った方がいいかも。)
お互いを見つめる機会になったとはおもいます。
ぼくは絶対信頼できるパートナーだと思いましたが
彼女がどう思っているかはわかりません。
いろんなことを全部知ってしまうと言うことは、
信頼もできて安心もできるけど、少し残念なことでもあります。


■世界一周、反対されませんでいたか?

おかげさまで、両方の親や家族からは反対されませんでした。
ぼくの親は、「もう大人なのだからあなたの判断にまかせる」ということで。

友だちにも、反対されたとかやっかまれたという感じは全くありませんでした。
もしかしたらいたかも知れませんが、
それよりむしろ
こちらが驚くぐらい、みんな応援してくれました。
行く前も送別会や壮行会をたくさんしてもらい、
帰って来てからもお帰り会をしてもらいました。
「なぜだろう」と思って聞いてみると
みんな、自分ができなかったいろんな夢をおもいだして
30にもなって夢を実現させようとしている
ぼくらを応援してくれたみたいです。
そういう友だちには本当に感謝しています。


■世界の文化にふれるのはどんなかんじ?


世界の文化、確かに触れれます。
ただ、触れると言うような高尚なものではなく、
否応なく感じざるをえないという状況です。
といっても、そんな嫌なものでもなく、堅苦しいものではなく、
本やテレビでしか知らなかった状況が、
匂いや音、温度や雰囲気をもっていて、その状況に自分が置かれると言うことです。
これはぼくの人生にとっては、大切な経験だったと思います。

イスラムの国ぐに、インディヘナの南米、キリスト教と近代文明の元祖のヨーロッパ
ビジネスと法律の国アメリカ、混沌のアジアパワー、スローライフのオセアニア。
どの国も地域も、日本とはいろいろ違います。社会の状況も常識や習慣もなにもかも。

なぜその国は貧しいのか、なぜこの国はこんなに豊かなのか。
はたまた、それを踏まえて考えると、なぜ、日本はこういう風になってるのか
そういうことを考えることで、
「個人の自分」の問題ではなく、「社会的な自分」を考えるきっかけになりました。

日本と言う国はあらゆる面で恵まれています。
しかし、その中で生活するぼくらは、
人生の選択肢の幅を極端にせばめているとも言えます。
それが旅行にいってよく分かりました。
うんと極端に言うと、
「海外にいる日本人がいちばん幸せな日本人なんじゃないかな」
とさえ思えます。
そのくらい日本にいる日本人は、
自分の考えや行動に、自身と誇りと、リスクを持てないでいるとおもいます
もっともっと打算してもいいんだとおもいました。


■一年も世界一周、しかも365万なんて、時間もお金ももったいなくないか?

旅行は確かにお金を散財するものかも知れませんが
それに引き換えられないくらいの、体験ができ、
今よりも格段幅のひろいものの考え方ができるようになるはずです。
勉強だという言い方もできるかも知れません。

それと、旅の贅沢はできるだけしたほうがいいです。
お金の許す限り。
贅沢は敵ではなく、挑戦です。
そこから見えてくる大切なものもやっぱりあるんです。

バックパッカーのように、「とにかく節約、旅行することが目的のケチケチ旅行」でもなく
パックツアーのように「過度に贅沢で融通のきかない、かいつまんだ旅行」でもなく
せっかくだから、 お金を有効に使った、楽しい旅行をしたほうがいいです。

ぼくらの贅沢は、
とにかくうまいものを食った 
これでしょうか。

そこから見えてきたものはといえば...
食べ物は文化です。その国のこだわりや誇りや特産品のなせる芸術です。
そういうのを体験することは、
その文化に対する興味、生産者への尊敬、自然とそれを認める社会の仕組みを知る
などなど、それはそれは、見識や常識を、その後の人生を大きく変えます。
極端に言うと、
コンビニ弁当しか食べていない人は
コンビニ弁当を食べて思い付くことしかできない
ということかな。言い過ぎ?

ほかにも、オーロラ鑑賞やスキューバといったお金のかかることも、
予算と相談してしました。
ホテルトレインや贅沢な乗り物にもたまに乗り
世界一周旅行券はビジネスクラスにしました。
それと、物価の高いカリブなんかにもいきました。ここはガッカリでしたが。。。

ぼくは
「この旅行で人生が大きくかわるはず」とか、「今後は旅に生きる」とかそんなことは全然考えていませんでした。
かえった後、もっと楽しい人生を送るため、楽しく仕事をするための夏休みですね。はい。 そんな人生やそんな旅行があってもいいんじゃないかな。

それと
ココが日本人が一番陥りやすい間違えだと僕は思うのですが
日本人は「時間をかけてコツコツと働くことが美徳」と考え過ぎです。
ハッキリいって、そんなこと考えてる国は日本だけです。僕が回った世界では。

むかし日本ではそういうことが大事だったのは
それが人生の安全と不可分だったからです。
みんなでできるだけ助け合って、できるだけ落ちこぼれる人を少なくして
相互に助けあう社会。理想的な社会だと思います。

しかし、残念ながらもう、そういうふうにはなっていない。
社会が個人を支えきれないのです。

嫌な話かも知れませんが、世界はよくも悪くもお金です。
世界で唯一共通で取り替えができるのはお金です。
これはまぎれもない事実。
このお金の仕組みが世の中を便利にも理不尽にもかえました。

「同情するなら金をくれ」
というのがありましたが、まさにそれ。
100かい「ありがとう」をいうより1ドルのチップ。
その方が感謝をよりストレートに表すことになるのです。
しかもそれがその人の生活をうるおすのですから。

日本ではよくも悪くも、こういう世界の常識が通じない極めて稀な国です。
サービス残業なんてのがあり、早く来て遅くまで会社にいる、時間が長い人が威張れたりするわけです。
だから、いらない高速道路やダムの建設があるんじゃないかな。

効率の悪い人と言うのは、いずれ社会からスポイルされていくはずです。
この「お金の社会」をつきつめていくと。

この「お金が一番な社会」を前提にいろいろ考えると
お金は手っ取り効率良く早くもうけたってかまわないのです。
それで余った時間で、いろんなことを考え、実行し
人生を豊かにしていく。充実した、ゆっくり人生をおくれるはずです。

こんな世界でふつうのことが、日本では異端で贅沢だといわれてしまいます。


■旅行記、おもしろくて写真もきれいですね。


ありがとうございます。
最近は旅行記をアップしながら旅行してる人も増えてきたので
珍しくはないのですが、
こんだけ写真をあげて、全都市の記録をアップしてるのは
たぶん、パイオニアかなあ。

実は文章の量、ほんとはあんまりないんですよ。
これはマジックでして、
読み切るのに嫌にならない分量を考えて
ページがうまく構成されてるように見える比率なんです。
だから、写真の量に合わせて文章を割愛したり、のばしたりしてます。

だからほかのサイトのほうが文章長くて詳しいのもあります。


■いろいろご相談させていただいてもよろしいでしょうか??


ぜんぜんOK です。





Thanx for all of cheers and all of kindness. We are realy happy man.

2002 Hayato Setsu and Sanaichi Tashiro


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