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■ナスカの地上絵 ここに来た理由はとうぜんたった一つ。ナスカの地上絵だ。ゼビウスのあれである。世界一周行く前になんとなく「本物を見たい!」と思ったのがナスカの地上絵とモアイだった。 今日、そこについた。いやあ、思えば遠くに来たもんだ。 ウユニ>ラパス>チチカカ湖>クスコ>マチュピチュと続いたボリビア・ペルー黄金の世界遺産とだい自然めぐりも今日のナスカでおしまいだ。 ナスカまではバスで一晩、クスコを夕方バスで出発する。クスコの町中はきれいに整備されてるけど、すり鉢上の盆地をどんどん上がっていくと、上のほうは他の南米都市とおなじくアドベれんがの貧民街がつづく。いまにもこわれそうなバラックがたくさん。ひともいっぱいいる。でもなんとなくのんびりした感じなのはペールーだからかな。思えば行く前の南米って、ギャングとか山族とか麻薬とかこわーいイメージがあったんだけど、実際の南米、僕らが行ったチリ、ボリビア、ペルーではそういうの特殊な部類だと言うことがよく分かった。たしかに山賊も麻薬もあるけど。大方の人たちは、ふつうに暮らしてる。 さて、そんな世界遺産の町クスコをはなれ、まあまあ整備された道をどんどんすすむ。 今回のバスはこの国では中級のバス、指定席だった。途中、トイレ休憩をはさむ。休憩所(停留所?)は、そこそこきれいな商店と、きたないトイレがあった。 朝の6じころに「ナスカだ」と言われた。このバスはリマまで行くので、慌ただしくおりた。おりたのは僕ら以外に白人が2組。みんなすたすたとロンリープラネット見ながらどっかに行ってしまった。ターミナルらしい場所だったが、事務所は全部しまってた。もっとぼろーい小さな町だと思ってたんだけど、以外と近代的な町だった。 町はずれの朝はけっこうヤバいので、しばらくじっとしてると、そのうちタクシーがやってきたのでのることに。そうすると、どこからとも無く、みなりのいい兄ちゃんがやってきて、タクのあんちゃんと交渉をはじめた。まずは「ああ、よかった」とおもう。客引きだからだ。 ■客引きはエージェント 「さっそく今日のろう」と例の客引き兄ちゃんが言うのだが、今日は疲れてるので明日にしたい旨つたえる。ペルーではホテルの世話をした客引きが、その後も足しげく、ホテルに通ってきて、色々面倒をみてくれる。やれ「ここのツアーはどうだ」と連日勧誘に来る。そこで交渉して折り合えば、行けばいいわけだ。けっこう楽だけど、いろいろ見比べないとリーズナブル価格なのかわからないので、最初は騙された感に悩む。 とりあえず、クスコの宿もマチュピチュの宿も、値段終わりにぼろかったり、きたなくて嫌だったので、今回は高くてもきれいな宿、しかもプール付きを所望す! プールに入りたかったのもあるんだけど、プールあるくらい設備のちゃんとしたところがいいと思った。 連れてかれたのは町外れのホテル。壁で囲まれたホテルで、セキュリティ的にもいいなと、そこに決定。値段交渉と部屋交渉で、かなりお買得な部屋をゲットする。 |
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■地上絵をみた! 地上絵は地面ではほとんど確認できない。けっこうでかいのです。で、飛行機でみるんだけど、これがかなり酔うといろんな人から聞いていたので、強力なタイの酔い止めをのんだ。(これ、ダイビングのボートの船酔い用にタオ島で買ったんだけど、世界一効く! すごいです。) さて、地上絵ですが、はじめ飛行機から見ると、一面砂漠で、どこになにがあるのかさっぱりわからない。「よーくみるとわかる」という感じなのがほんとのところ。ぼくらがテレビや写真でよく見るのものは、かなり見えるように加工されています。*実際下の写真も、かなりコントラストをいじって見やすくしてあります。 でも、この平原のあちこちに、無数の線画がかかれていて、それが残っているのには感動した。ナスカの街は広大なナスカ平原のオアシスのような小さな街で、そこからくるまで20分程の飛行場から飛んで地上絵をみることになります。飛行機からは街がどこだかほとんどわからないくらい延々と砂漠が続いています。 |
飛行機はセスナ。パイロット入れて4にんのり。軽自動車なみのおおきさ。
■よくわからない ■ハチドリ
■ハチドリ2 ■コンドル。これこそゼビウスのアレである。
■おなじコンドル ■さる。おっぽがぐるぐる。
■宇宙飛行士といわれてる。 こんなふうに山にかかれてる。
■マリアライヘのこと ほとんど雨のふらないこの特殊な環境があって、奇跡的に残った地上絵ですが、この辺りは、地上絵時代以外にも様々な時代の遺跡が点在し、また財宝がたくさん埋蔵されたミイラのいるお墓がたくさんありました。こういう遺跡は盗賊に荒らされ、ナスカ平原を移動するたびに、地上絵は傷つけられていったのです。ついには平原を縦断する道路が地上絵を分断してしまった場所もあります。 このナスカの地上絵の歴史的価値を最初に提言したのがマリアライヘという女性です。彼女はドイツ人で運命的にこの地を訪れました。地上絵に関して無関心で意義を感じていなかったペル−政府や地元の人たちを啓蒙し、歴史的遺産であることを認めさせた彼女の一生は、たいへんなものでした。 楠田枝里子がかいた、「ナスカ砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯」は、かなり感動した本の一つ。ナスカに行く人はぜひ読んでから行くのをお勧めします。ナスカの地上絵の説明はもとより、地上絵の保存に生涯を捧げたマリアライヘにスポットをあてた本。 マリアライヘは最近他界したのだけど、僕らがナスカにいった時も、その弟子だというおばあちゃんが、熱心に測量していた。
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■マリアレイヘのたてたやぐらと、そこにある木の絵 ■よこには手の絵も。大きさがわかるかなあ。
■地上におりてやぐらにもいってみた。
■近くで見ると、絵はでかすぎてよくわからない。手の絵は、比較的小さいのでイメージできる。
■平原を突っ切るパンアメリカーナ。いくつかの地上絵はこの道路で分断されている。
■ナスカ平原に沈む夕日。
■熱が出た! 世界一周も9ヶ月、「もういくつねるとお正月」モードの年の瀬。おもえば遠くに来たもんだ。ボリビアやペ_ルーはほんとうに延々と続くむき出しの地球。人間の小ささを感じるすごい体験の連続でした。 この2週間はウユニ、ラパス、チチカカ湖、クスコ、マチュピチュと、ものすごい自然や世界遺産のオンパレード。しかも標高は3000m以上のところばかり。 クスコからナスカはなんと標高差3000m! 一気に下がったからか、お腹の調子が悪くなった。食べ物、ナスカのほうが、清潔な感じがしたんだけどなあ。しかも、夜には吐き気までしてきて、さらには熱が! 計ったら39度。下がらない! サナイチが町のかき氷やさんから氷をもらってきてくれた。ホテルのおばちゃんもよくしてくれた。怒濤の世界遺産シリ−ズ最後の地上絵をみて、ほっとしたのかなあ。疲れがたまってたんだろう。 結末は不思議な感じだった。熱が下がらず、深夜、ものすごく気分が悪くなって、トイレへ。上下全開で全部出た。鼻血もでないとはこういうことか! そしたらものすごい貧血になって、倒れた。ひやあせが猛烈に出て、すごいあせった。でも、なんかすっきりして根拠なくサナイチに「なおったみたい」とつたえた。熱、計ったら、あれ程高かった熱が、すっきり36どに。。なんだったんだろう? おお、そうだ、もう一つ不思議なことがあったよ。夢にサナエの父ちゃんが出てきた。そしたらその日はサナ父ちゃんの命日だったのだ! なんかそういうことってあるんだなあと思った。ナスカみたいな遠く離れたなんの関係もない場所なのに。それともナスカには強いオーラがあるのかなあ? |
■川は水が全然なくて、ゴミ捨て場になってる。いろんなもんが落ちてる。■看板は手書き。ドラゴンボールとポケモンはっけん。
■中華やのおじちゃんは中国系。自転車競技で有名な一家らしい。■おみせの看板は独特でかわいい。
■ホテル雑感。足をのばしたままねころぶ犬がいる。
■熱が出てにいちゃんにもおばちゃんにお世話になったのでクリスマスカードをおくる。
■セビッチェ。お刺身にレモンかけてたべる。すっぱい。■ソパ。スープのこと。うまかった。
【はみだし】★フゴ・ナランハってなにかしってる?Jugo Naranjaとかくんだけど。これ、Jugo=Juce=ジュース。NaranjaはOrange.そう、オレンジジュースです。なんでこんなことかいてるかっていうと、旅行ちゅうよくオレンジジュ−ス飲むんだよ。日本みたいにいろんな飲料ないし、他に飲むものって、紅茶かコーヒーか水かビール。ウーロン茶とかないし、けっこうソフトドリンクは日本独特なんですよ。そいで、そんな海外でいちばん安心して飲めるのがオレンジジュース。南米はスペインごけん、オレンジジュースという単語、通じなくはないんだけどスペインごで「ドス フゴ ナランハ グランデ ポルファボール=Dos Jugo Naranja ,Grande,porfa.=Two Orange juce ,Big, please!」とかよく言いました。 熱が出た時もフゴナランハにはお世話になったよ。 |
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