ハノイ 【DATA】
[広さ] ★★★
ふつう
[物価] ★★★★
20%東京 安い!リッチとチープ両方を満喫できる
[人のよさ] ★★★★
ボリ、あるが全体的に品がよい。笑顔がグー。
[治安] ★★★
安全。ただし交通ルール有名無実。バイクに注意!
[移動容易度] ★★★★
バイクタクシーか徒歩で。
[総合おもしろさ@せつ]
★★★★★
[総合おもしろさ@さな]
★★★★★
2002 May 05- 22
18days
【この街のいいお店】
リトルハノイ

いったい何回いったことか? 朝も昼も夜も居心地も立地も良いカフェです。
ベトナムにしては高いですが、日本人感覚的には青山のおしゃれカフェにドトールよりやすい値段ではいれる、そんなかんじです。
いろんな本に紹介されてるようで、いつも外国人でいっぱい。ここのオーナーは町に3軒のレストランを持っています。それもまたグーでした。
おいしいのはベトナムアイスコーヒー(120円)とバゲットまるごとのサンドイッチ。(220円〜)それにサラダ(150円〜)やキッシュ(220円〜)もなかなかいけます。

■ハノイにきたよ!
ベトナムの国境からクルマでプリプリにぶっとばして三時間半、やってきましたハノイ。
国民的英雄、ホー・チ・ミンゆかりのこの町はベトナムの首都。
中国とくらべると、とてもきれいです。 まず、町の中にいくつもの湖があります。ぼくらのホテルは湖の近くの旧市街のなかにあります。旧市街は昔の城下町みたいに、いろんな分野の店ごとにとおりが細かく別れています。ぼくらのところは時計屋さん街。 近所にスーパーあり、カフェあり、フォー(ベトナムのうどん)屋台あり、みやげものやありで、非常にべんりなところです。また、ハノイは物価も安い。
ベトナムという国はいろんな国のいろんなものがまざっています。まず、フランス統治時代のおもかげ、パンやコーヒーがおいしい。建物も洋風のものがおおい。中国の影響でお寺があり、その隣に教会があったりもする。タイとならんで米の大生産地で、なんでもお米からつくります。料理は辛くないので日本人の口にもよくあいます。おかねはアメリカドルと自国通貨ドンの併用、バイクはほとんど日本のカブかそのパチもん。 で、国は社会主義。すごい混ざりっぷりでしょ? でも、いごこち良いんですよ。

■カブのまち
ハノイは小さな町ですが全部徒歩はちょっときつい。あついし。地下鉄はなく、バスはわかりにくいので主な手段はバイクタクシー。ていうか、クルマ1に対してバイク20のこの町では、バスやタクシーより断然便利なのです。初乗り20えんですが要交渉。(*余談ですがベトナムではタクシーにかぎらず、値札のない野菜やモノも、全部事前の交渉で値段を決めます。)
だいたい主だったところは、バイタクにのれば100円くらいで簡単に移動できます。二人移動だと3ケツのこともあります。バイクはもちろんホンダカブ、これです。バイクのことを「ホンダ」というくらいスタンダードです。かっこつけヤンキースクーターもありますが、よくみると中身はカブ。足シフトチェンジ。おもしろいよ。ふつうのバイクや2スト原チャはほとんどみかけません。ほとんど日本のメーカーのカブもどきで、スズキ、ヤマハ、それになんとカワサキのがあるんです! バイク好きの人はわかると思いますが、ぜんぶ4ストなのでエンジン音は静かです。でもクラクションは半端じゃない! これでもかというくらい鳴らし続けます。はじめは、けたたましさにへきえきしましたが、今はもうなれました。



湖がいくつもある。ほとりはきれいなまちなみ。

教会と寺。となりにあったりする。ミサの横でお経。

雑貨もセンスがいいです。しかも安い。器50えんくらいから。オリジナル刺繍のワンピース35ドル、えりまき5ドル、サンダル14ドル

右、街には画廊がいっぱい。しかも安い。重いからかえないけどね。センスもすごくいい。

これは美術館。ちいさな美術館ですが居心地もいいよ。ちおりちゃんにおすすめ。
右は作品のいちれい。これは木の板の上にラッカーで描くベトナム独特の技法。
併設のショップではなんと所蔵作家の作品(本物ペインティングなど)が買える!

■絵の町
驚いたのは、この町はギャラリー(画廊)がいたるところにあるのです。ハノイは芸術の都なのです。美術の学校が2つあり、この町出身の有名なアーティストもたくさんいます。市内にある国立の美術館はとても小さいのですが、所蔵作品はベトナムの作家中心ですので、行く意味があります。 どこかの国のように、市立美術館が海外のメジャーな作品を満遍なくとりそろえるようなことはしていません。
美術館に所蔵されているベトナムの近代アートはベトナム戦争を主題にしたものと、人々の生活を表現した牧歌的なものに大別できます。コンセプト的な目新しさはありません。しかし、油彩はもちろん、ラッカーや金箔を用いて木の板に定着する独特の技法など、表現の力強さ、絵力というか画力には驚かされます。
しかし芸術家の地位は低いようで、国立の美術館に所蔵されている作家ですら、お土産用の絵皿や箱の絵付けをしています。(本人が全部作業やってるかは別として、名義は本人)絵の主題が、ぶっ飛んだコンセプシャルなものではなく、万人受けするような内容のものが多いのも、うなづけます。お土産ものも含めてオリジナル作品として売られているものは、20米ドルほどから買うことができます。
この町ではカフェやホテルはもちろん、ちょっとした定食屋でさえ、オリジナル絵画が気軽に飾られています。アーティストの作品が日常生活にきわめて自然に溶け込んでいるのです。特別な物ではなくて自然に絵がそこにあるのはうらやましいです。
日本人に人気の、雑貨や日用品、洋服、鞄、サンダル、または器のデザインも非常にセンスがいいのもそういう土壌があるからかもしれません。 ミッソーニやポールスミスのような色使いのバランスのときがあってドキッとします。
【この街のおもいで】
ハノイの夕立ち
ハノイにはよく夕立ちがふります。 ふだんはバイクのクラクションでやかましいこの街も、この時だけは少し静かになります。 雨音。 みんないろんなとこで雨宿り。なぜか笑っています。しょうがねえなあというかんじでしょうか。
おもえば雨宿りなんて何年ぶりかなあ。時間を気にしないで雨が止むまで待つ。そんなことができなくなって何年たったのかな。
代官山の駅で、台風のおかげで立ち往生、会社に電話。「雨が止んだらすぐいきます。少しおくれます。」
たぶんこんなふうに雨上がりを待ったのは小学生の頃の夏休み以来かな、ばあちゃんちでね。
ちょっと小ぶりになったのでバイクが走りはじめた。雨音がクラクションにかわります。


チープとリッチ、両方選べるハノイめし。これはカフェ「リトルハノイ」。キッシュ(250えん)とヨグール(60えん)

街のケーキ屋で買ってホテルで食う。うまい!ケーキ2コとプリン2コで120円。ちなみに皿は1ドル。右 屋台のフォー50円。

街のバケットサンド30円...をホテルでくうぼく。

左はは一番リッチなベトナムレストラン『エンペラー』 コーヒー250円から。メインディッシュ700円くらい
右はまちなかの定食やコム。ビール50えん、おかずひと皿10円くらいから。



典型的なハノイの風景。客引きを断る外人、ものうりのおばちゃん、カブ、カフェ。。。
■では、典型的なハノイの一日を御紹介。
朝、というか昼12じころに起きる。
着替えて近所にあるリトルハノイというかっこいいカフェにいく。ブランチはスープ、サンド、ベトナムアイスコーヒーなり。実はこれが一日で一番金がかかる。
朝ごはんはスーパーでかったチーズとパンとジュースのこともあります。
で、そのあとどこかに観光。バイクタクシーか徒歩で。小さな町なので移動は簡単です。
主だった観光名所の入場料は50から100えんです。それで三時間程ゆっくりして、またカフェで休憩。
そのあとぶらぶらショッピングなどして、インターネットカフェなどにも小一時間。
たまには観光に行かず、どこかで本をよんだり、ホテルで絵を描いたりこのサイトつくったりもします。
で、夕方、日がくれたらコムという定食屋さんでごはんか、屋台でフォーをたべビール飲む。
大体こんな感じですが、たまにリッチにレストランにいったりもします。
で、ホテルにもどったら、テレビでサッカーなどのスポーツをみます。セリエAとかヨーロッパのサッカーをよくやっています。*フェイエ小野の優勝もライブでみたよ。
では、ある日の会計をみてみましょう。

【ふつうの日】
  金額 円換算
宿代 12 $ 1596
朝飯
72000 D 648
文廊入場料 20000 D 180
コーラ、水 18000 D 162
おみやげの箸 50000 D 450
インターネットカフェ 30000 D 270
晩飯(屋台)フォー 10000 D 90
    3396

【リッチな日】
  金額 円換算
宿代 12 $ 1596
朝飯
50000 D 450
ホーチミン博物館入場料 10000 D 90
コーラ、パン 12000 D 108
バイクタクシー 2 $ 266
晩飯(レストラン) 30 $ 3990
タクシー 20000 D 180
    6680
1000ドン=90円  1$=133円


インターネットカフェ1分1えん。

雨上がりの雲。ハノイえき。

【この街でのおどろきでオススメ】
水人形げき

ホテルの近所、湖のほとりで毎日外人が集まってるところがあって、なにかなと思ったら水の上で人形劇をやるらしい。
入場料も安いのでひやかしで入ってみたら、これがなかなか、ほんとに面白い! 伝説やいいつたえの劇で、人形がコミカルに踊り舞う。音楽は生演奏で、歌い謡う。水人形オペラだね。 水のカビくさいにおいがして、音響も悪い館内ですが、伝統芸能のすばらしいこと! 
実は世界的に有名なんだって。しらんかった。 ぜひ。
でも疲れてる観光客には眠気をさそう格好の場所みたい。みんなねてた...

入場料20000ドン(200円)


かごで運ぶ、うる。露天バーバー!この塀は下の寺の。

文廊。中国統治時代の大学

カメのうえが合格者一覧。

■ビザにちゅうい!

ハノイは居心地がよく、すっかり気に入り、一週間のつもりが十日になり、「こりゃやばい」とおもい、電車の切符を買いました。
そしてあした出発! というところでなんと、ビザがあと三日! そうです、ビザはゲットした日から一ヶ月なのです。
僕の場合、香港で4/19にとったので5/19まで。「べトナム国内にいるいない」は関係ないのですね。
あわててイミグレーションオフィスにいったら、「ここでは延長できない」と。なんと、形式的にはだれかが僕のベトナム内での居場所を保証しなくてはいけないのです。それで、旅行代理店を紹介してもらい、そこで手続き、ビザの延長まち(なか三日、土日のぞく)でさらに5日いることになりました。
おかげで半月もこの町にいることになりました。
まあ、居心地良いのでいいんですが。後の予定が...

■いなか
ハノイにはオプショナルツアーが数多くあります。近郊に楽しい見どころがいっぱい、有名なのは陶器の町バッチャン、日本人がいっぱい買いに行きます。それから「海の桂林」といわれるハロン湾、水墨画のような景色ですね、それにサパという高原リゾートなどがあります。
ビザ延長手続きで、しばらくハノイにいなくてはいけなくなったので、ツアーは当初行くつもりなかったのですが、あまりにもヒマで行くことにしました。
まず、ハロン湾ツアーは桂林にいた僕らがいくのもなんなので、パス、サパは遠いうえに高い、日数もかかる、バッチャンは陶器欲しくなっても買えない(重いしベトナムは郵送費がすごく高く、手続きが煩雑)ので、きめたのは近所、寺巡りハイキング。山の上の鍾乳洞の洞くつにあるフォーン寺を訪ねるツアーです。
ハノイからバスで一時間強、ついた小さな村からボートで川をのぼること一時間弱、ここは道がないので、ボートでいくしかないのです。で、そこから山のぼり一時間で鍾乳洞に到着、しばし拝んでも下山、御飯食べて来た道を戻ります。バスにのってハノイにかえる一日観光です。
鍾乳洞のお寺は感慨深く、山のぼりは汗が塩になる程ハードですが、よかったのはボート。
小川の両脇は水田で、そのむこうにバナナえん、それにカモやアヒルがおよぎ、水面にはとんぼやあめんぼう蓮の花...そこをおばさんの手漕ぎボートで進むのです。
風景もさることながら、なに良いって、とにかく静か! ぼけーっとできます。ねそうです。まじで。
いやあ、いってよかった。オススメです。けっこう疲れるけどね。



川をゆく。川の端に稲をうえてる。根のながいやつね。下は洞くつの中のお寺。


街はバイクタクシーで。2けつさないち。2キロ40円位。乗る前に交渉。

これがホーチミン廊。なかにホーチミンのなきがらがあるらしい。右はホーチミン記念館の公園。





涙の国境超え! ホイアン



Thanx for all of cheers and all of kindness. We are realy happy man.

2002 Hayato Setsu and Sanaichi Tashiro