rotterdam
【DATA】
[広さ] ★★
[物価] ★★★
70%東京
[人の
よさ]
★★★★
[治安] ★★★
ふつう。ニセ警官に遭遇!
このページ最下部の「はみだし」参照!
[移動容易度] ★★★★
交通機関はすごく発達している。
[総合おもしろさ@せつ]
★★★
[総合おもしろさ@さな]
★★★★
2002 October15-19 4nights


■さすが自転車王国。町中に自転車フック。
■郵便もかっこいい。もとは王立なのでマークは王冠。
■オランダはほんとにスープがうまい。
■前衛建築と美術館の街
アムステルダムから電車で二時間、オランダ第二の都市、ロッテルダムにやってきました。
この街は第二次大戦で徹底的に破壊され、戦後急速に作り直した街です。 そういうところは日本と似ているのですが、町並みは全然似ていない。
ロッテルダムは建築の実験場といわれるくらい斬新な建築物がたくさんあります。
しかし僕が感じたこの街のすばらしさは、そういう斬新な建物そのものではなくて、その周りでした。都市計画がきっちりしているので、中心、その周辺部と、開発の手法が違います。また、建物の種類や町並みも区画によって制限されているように思いました。
ヨーロッパの都市はふつう、旧市街と呼ばれる歴史的建造物の多く残る一角、あるいはエリアがあります。そしてそのまわりに近代的な建物が並ぶ、整備されたエリアが続き、その先に工場や空港があるというのが一般的です。 たとえばバルセロナやリスボンはまさにその典型です。
ロッテルダムの場合この旧市街に当たる部分がかなり破壊されてしまったので、旧市街に戦火をのがれた古い建物だけが残り、区画や町並みは新しく作られたように思えます。旧市街にありがちな袋小路やクルマの通れない道がないからです。そして斬新な建物がところどころにたくさん建てられました。これはかなりアバウトに建てられたように思います。
こういう建て方は日本に似ているのですが、決定的に違うのはその周りの空間の使い方です。
日本の場合、あまった空間も全て建物で覆い尽くされてしまうのですが、オランダの場合は空間にかなり無駄があります。この無駄さ加減が町並みを美しく見せている理由なのでしょう。具体的にいうと、有楽町のような高速道路の下が店鋪になっているような建て方はオランダではありません。また新宿にあるような隙間をうめるような細長のビルもありません。お寺の横ぎりぎりにビルやマンションがたつこともありません。
日本でも最近は幕張やみなとみらい、お台場のように、都市全体にあるポリシーをもって一斉に開発されたところがありますが、ロッテルダムはまさに30年以上前にそんなことをやっているわけです。
さて、みなとみらいやお台場に行くと、都内にあれ程あるコンビニやドトールがすぐそばになくて不自由な思いをしたことはありませんか? 東京は、「美しくない空間」とひきかえに、それこそ100mおきにコンビニ、ドトール、自動販売機...という、世にも稀な「非常に便利な街空間」をあみ出しました。ところがロッテルダムではレストラン街に行かないとレストランもコーヒーショップもないし、コンビニはもちろんスーパーもないのです。
道は広く自転車専用の道もある。歩道も広く自転車置き場もいたるところに。空間の余裕と生活の不便さ(「便利過ぎなさ」と言ったほうがいいかな)とひきかえに、美しさを得たと言えるかもしれません。
そんな町並みですから、自転車でぶらぶらすると、とてもいい気分なのです。僕らが泊まったホテルでは自転車を無料でかしてくれたので、ナイスでした。

■電話会社のビル。まん中から出てる棒で建物を支えているように見える。窓は上から下まで全て電光掲示板。テキストがたえず流れる。

■キューブハウス。写真参照

■古い建物もかっこいい。

■集合住宅。回り込むような形がきれい。表面は木のサイリング。かっこいい。


■ミュ−ジアム公園。たくさんの美術館がひとところにあつまっている。上野公園みたいな感じ。
■右はそのひとつ、クンストハル。建築がとてもおもしろい。

■クンストハルのカフェ。居心地がよく、スープがうまかった。■右二つは建築美術館。にじが出てた。

■建築博物館 ■キューブハウス。なんでこんなかたちなのかよくわからない
■中は意外と広いがまるごとシステマチックに作ってあるので自由な家具とかは選べない。



■まちじゅうにおかしな建築物がたくさん。橋も面白い形だ。街全体が前衛的な建築でいっぱい
■しかもこんな屋外彫刻の展示もまちじゅうでやっていたのでさらに不思議な町並みだ。

■顔のない巨大な赤ん坊がビルの壁に。撤去作業にも遭遇!

■こっちは首吊りの人形が。■ここにはゴムみたいな質感のクルマが壁にかかってる!

■右、きりんがのってるのが今回一番面白かったこども美術館。
館内ではワークショップ(みんなで作ろうの会みたいなもの)が連日行われているらしい。

■材料入れ。こんなふうにじゅう器なども子どもが楽しく作れるように工夫されているが、きちんとデザインされている。
そういうじゅう器に子どもが絵を描いたりしているのもおもしろい。 ■こどものコートかけがならぶ 。





■70年代テイストのキッチュな椅子や照明。花瓶にはプラスチックの梅の花。
■コップも灰皿も変なデザイン

■壁紙はアメコミ調。でもシーツはふつう。ベットもでかい。
■ロッテルダムのおもしろホテル
おもしろい! ここはサイケデリックでキッチュなホテルだった。
ふつうホテルは滞在する人の邪魔にならないようにインテリアが設計される。ここは全く逆だ。 部屋の壁紙やおいてあるインテリアなどのすべてがアクのつよいものばかりだ。
よく観察すると、このホテルがすごいのは、ベットやバス、トイレ、またテラスなど、実際の滞在にあたって「直接身体に与える影響の大きいなもの」は快適なつくりになっている。でも、鏡や照明機具、コーヒーカップなど、「装飾」にあたるものは、おもいきったつくりになっている。ストレスにならない程度の奇抜さであふれているのだ。
ベッドが歪んでいたりカーテンがピンクだったり電球が赤だったり風呂おけが棺桶だったりするようなおかしな奇抜さはない。だからホテル足り得てるのだと思う。
さらに、朝食が、朝でなくとも時間に関係なくいつでも食べられる。朝食を昼の2時に食べてもいいのだ。朝寝坊のぼくらのような客には嬉しい気遣いだ。また無料で自転車を貸してくれたりもする。こういうところもインテリアの表面上の奇抜さとは裏腹に、じつに心憎い。
いわゆるホテルの形式にとらわれない、新しい宿泊施設の一例かもしれない。しかも値段が相場よりも安い。
【この町のホテル】
Hotel BAZAR(★★★) 75E(9000円)
朝食/あり トイレバスin room きれい 冷暖房/あり 接客/フレンドリー 立地/町中。清潔さ/きれい

■なぜかマリア像とか仏像がある。鏡のフレームも奇抜。 ■レストランもおもしろい。



■最初のホテルが人気があって二泊しかできなかったので、近所のキッチン付きのホテルに移った。 ここも広くて快適だった

■ホテルの近所にはしゃれたバーやレストランがたくさんあっておもしろかった。


【はみだし】★なんと、ロッテルダム で偽警官に遭遇!  >>よる7時ころの、インターネットカフェをでたところ、少しひとけのない場所(というか、オランダは人が少ない)にて。  >>自称ギリシャ人が「迷ったので道を教えてくれ」という。問答しているとそこへ「警察だ、パスポートみせろ!」と。そそくさとパスポートをみせる自称ギリシャ人。  >>手口がガイドブックのってるのと全く同じで、しばらくしてすぐ気がついた。(だいたいギリシャ人のテンポよすぎ。「はいはい、ここに」見たいな感じで、すごいはやさで出して見せてた。)  >>「おー、本物の偽警官だ」などと感じ入りながら、若干の余裕、「OK. I show you our passport at the police office. Lets go !」というと「OK.Go.行ってよし」と。なんじゃそりゃ?   >>とにもかくにも身が安全でなにより。
**ガイドブックによると、「パスポートを見せた瞬間、それを持って逃げる」とか、「所持金チェックと称して、財布をみせろ!>逃走」みたいなパターンが多いらしい。気をつけましょう。 **ちなみにサナイチは、すぐに信じてパスポート見せようとしていたので、冷静な俺様が「こいつにせもの」と合図。サナイチ二歩くらい素早く後退! よかったょかった。


アムステルダム ロンドン



Thanx for all of cheers and all of kindness. We are realy happy man.

2002 Hayato Setsu and Sanaichi Tashiro