ウユニ塩湖ツアー
【DATA】
[物価] ★★
20%東京
[人の
よさ]
★★★★★
[治安] ★★★★
[移動容易度] ★★
[総合おもしろさ@せつ]
★★★★★
[総合おもしろさ@さな]
★★★★★★
2002 November 28-30 2nights


荷物をハイラックスにつみかえる。天井にのせる。天井にはガソリンのはいったプラスチックの容器をのせてるものもある。


■チリからボリビアへ。ウユニ塩湖をめざすツアー
「あいのり」で見たウユニ塩湖。標高4000mにある秋田県と同じ面積、世界最大の塩の湖。雨期には果てしなく続く大きな水たまりになって、その上をクルマで走ると空を飛んでいるような気分になるという。さなえが「どうしても行きたい」というのでこのコースで行くことに決めた。遠い道のりだ。


チリとボリビアの国境を陸路でこえる。サンペドロデアタカマを朝8時に出発、チリ出国の手続きを済ませて、山を回りこむようにオンボロワゴンではしること一時間、最初鋪装されていた道は国境が近くなるにつれて、ただの砂漠の上の道になる。スピードは遅くなりガタガタゆれる。

標高3600Mのボリビア国境にたどり着く。何もない砂平原に、ボリビアの旗と小さなイミグレーションオフィスがある。入国審査小屋と言ったほうがいいかな。 そこでスタンプしてもらって入国完了。

ボリビア人ドライバーのトヨタハイラックスに乗り換える。ワゴンとは比べ物にならないくらいスムーズによく走る。すごい。さすが世界のトヨタ。ボリビアに入ると急に道が悪くなる。というより、道らしい道が全くない。整備されていないのだ。

ここから2拍3日かけて、たくさんの名所をまわりながらその先にある世界最大の塩の湖、ウユニ塩湖をめざす。
道は鋪装なんかもちろんなく、道がなくなるところもたくさんある。国境付近には山賊も出るらしい。ツアーといってもこんなふうにハイラックスをチャーターして慣れた現地の人の運転でいろんなところを案内してもらいながら行くというものだ。

ぼくらのジープはイギリス人カップルのスティーブとキャサリン、フランス人の男性2人、それとぼくらという6人に、運転手のおじちゃんと、その奥さんという合計8人。



チリ出国手続き所付近。出国したあと、ボリビア側の入国事務所までは砂漠の道を1時間。つまりその間はチリにもボリビアにも入国していない状態。 ここはまだ国境事務所の近くなので鋪装されている。

ここが国境。遮断機みたいなのがそうです
国境の事務所。いちおう銃とかもある。



■ごらんのように何もない地平線。砂漠というか岩というか、こんな景色がえんえん続く。あつい。

■いきなりパンク! なぜかあまり心配していないみんな。修理する。紳士なフランス人。いつも手伝う。
しかしここで動けなくなったらみんな死ぬんだろうなあ。。。ケータイなんかないし。






標高4000mの温泉。あたたかいが浅い。今日はシャワーなしなので念入りに。ここでランチ。おばちゃんの手料理べんとうです。
あたりまえですがこの3日間の食料はぜんぶ車につみこんである。水は各自10リットルづつ買って持っていく。


左はよくわからない湖。硫黄臭い。右はラグーナベルデ。フラミンゴがいるよ。


■こここそ人生最高地点!
5300mの間欠泉をみる! 硫黄臭と薄い空気にほとんど記憶もうろおぼえ。すぐにでも横になりたかった。
「これがウワサの高山病....!」と、ズキズキと頭が脈打つのを感じながら、自分の体に起こっている異変にマゾ気味に満足。 高所であるため日ざしも強烈で、空気が薄く、かなり遠くまでくっきりとみわたせる。そんな透きとおった青空の下、ぼこぼこと泡立つ間欠泉や、ピンクやみどりの岩を見ていると、いつもは建物やアスファルトで見えなかった、むき身の地球を見ているような気がして、自然の荒々しい部分に気付く。






■土を固めただけのレンガでつくった家
その日泊まる日干しレンガの建物に付く。日干しレンガっていうのは、土を固めただけのレンガ。雨が全然ふらないので、それを積み上げるだけ。だだーっと広い半砂漠の中にポコンと置かれた箱見たいな家。シャワー無し。トイレも夜間は使えない。それでもちゃんと家族が住んでいて、大きなニット棒をかぶった子供たちが顔を出す。可愛い!ちいちゃいお姉ちゃんたちはさらにちいちゃい妹の面倒を見ていて、おんぶしたり、だっこしたり。すごいなあ。こんな過酷に思える場所で、人はちゃんと生きてるんだなあ。

ここはなんと標高4000m。寝られるのか? さっそく高山病でダウンしたのは昼間パンクの修理を手伝っていたフランス人。可哀想なくらい食べれない。頭が痛いらしい。ぼくも若干ダウンですぐねる。サナイチは子供と遊んで、ウサギをおいかけて多少元気。女性のほうが高山病につよいらしい。
【このツアー1晩目のホテル】
朝食/つき トイレバスout of room  冷暖房/なし 接客/ふつう 立地/砂漠のまん中! 夜は恐ろしいほど星がきれい。遠くに赤い湖もみえる。清潔さ/ふつう



子供がほんとうに無邪気です。日が強いので、ほおがまっかで顔が真っ黒。日本人ににてる。モンゴロイド系。
近所のおかにのぼったらしい。ぼくはダウン中。よるは本当に辛かった!




■赤いラグーナ。硫黄やなんかでこんな色になるそうです。でもフラミンゴがすんでる。■双眼鏡「ナカムラ」でフラミンゴを見る。

■スティーブとキャサリン。このあとペルーもいっしょで仲良くなった。25さいなのに大人! しかも帰国後は日本に来るそうで!




奇岩のばしょ。このへんは標高が3800くらい。だいぶ楽になって笑顔も。朝は荷物が持てない程だった。
首に巻いたバスタオルは日よけ。空気がめちゃくちゃにかわいているのでパリパリになってやけどする。




【このツアー2晩目のホテル】
草原にある平家のたてもの。
朝食/つき トイレバスout of room  冷暖房/なし 接客/ふつう 清潔さ/ふつう
2日目の宿はシャワーつき。どうやって水ひいてるんだろう。周りは一面牧草地。夕方、犬とおばちゃんが放牧してるリャマをおいかけてひとところにあつめていた。
ここは電気もとれるのでデジカメを充電。体も洗って歯磨きもした。ちょっと人間のすむ世界に戻ってきた感覚。 しかしものすごい夕日でびっくりした。下の写真、影の長さをみてね。 高山病はなれたみたいでそんなでもなかったが、まだここも3500m以上あるだろう。







■真っ白の湖
「あいのり」で見たウユニ塩湖。標高4000mにある秋田県と同じ面積、世界最大の塩の湖。雨期には果てしなく続く大きな水たまりになって、その上をクルマで走ると空を飛んでいるような気分になるという。

遠い道のりだった。サンペドロデアタカマから山を越えてボリニアに入り、二日間高山病に悩まされながら三日目の朝、ようやくウユニ塩湖にやってきた。
なんと表現したらよいのか。白い。真っ白の地平線。360度真っ白で全くの水平。
起伏がない。あたりまえだ。水面なのだから。乾期なので水が全て干上がって真っ白の土地が延々と続く。こんな景色は世界中にここにしかない。 クルマは時速80キロで走る。天然のアスファルトだ。たぶんボリビアで一番クルマが走りやすいところだろうなあ。

塩湖のまん中に島がある。クルマで乗り付けるところが面白い。樹齢1200年のサボテンの島。ここのてっぺんからは360度真っ白の世界。更に進むこと30分、今度は塩で出来たホテルがある。塩を固めて作ったブロックを重ねて家にしている。床も壁も椅子やテーブルも全部塩で出来ている。世界は広い。



まっしろなウユニ塩湖をはしるハイラックス






■ウユニ塩湖からユユニの街まではわりとすぐ。ここで運転手夫婦(右写真)とお別れ。ありがとう。 鉄道もはしてった。
この街は日本から一番遠い街の一つですね。空港もないし。鋪装された道もない。遠くへきたなあ。

【はみだし】★このツアーで一緒になったイギリス人カップル、スティーブとキャサリン。そのあともペルーでずっといっしょで、何度か一緒に食事もした。とにかく大人だなあと思うことがたくさん。多少のつらいことも全然文句いわない。物売りや乞食もさらっとかわし、行動力もある。スペイン語もしゃべれる。
いやあ、こんなふうに旅行できればいいなあとおもうお手本のような二人でした。 なんと、いまは日本にいて、大学で先生しています。このまえ鎌倉に一緒に行ったよ。


サンペドロデアタカマ ウユニからラパスへ



Thanx for all of cheers and all of kindness. We are realy happy man.

2003 Hayato Setsu and Sanaichi Tashiro