ベトナムは南北に細長ーい国です。地域によっていろんな特徴があって、また、観光地も多彩です。山ありビーチあり、街での買い物も楽しく、美術もすばらしい。
ぼくらはベトナムのハノイからホーチミンまでゆっくり滞在しながら1か月半程で縦断しました。 ごはんもおいしいのもこの国の楽しい理由の一つです。中国のお米の食文化と、フランス統治時代のパンやコーヒーといった西洋風の食文化がうまく融合したおいしい国です。ベトナムのうどん「フォー」、なま春巻き、ベトナミーズアイスコーヒーの「カフェスアダー」、フランスパンのサンドイッチなどなどおいしさいっぱい。味付けも辛くなく、日本人の口にも良くあいます。 さて、ベトナムには物乞いもいるし、ボリもあるんですけど、嫌な感じがしなかったのはなぜか。一言で言うと、「美学があるから」でしょうか。うまく説明するのがむづかしいのですが、ベトナムの人たちの振る舞いには、みんなに共通するある一貫した道徳感と言うか誇りみたいなものが感じられるのです。 たとえば途上国によくありがちな、すごいにおいというのがないんです。ベトナムの道はお世辞にも整備されてるとはいえませんが、道はあまりゴミが落ちていません。ハノイではゴミをきちんと毎日回収してました。市場も夕方にはいちどきれいに全部片付けられます。また人々の服装もこざっぱりしていて、臭い人というのはあまりいません。 食堂でも壁にはしゃれた絵がかけられていたり、ものを並べる時も雑然としていなくてきちんとならんんでいる。人々は一度決めた約束は守るし、嘘もつきません。おもしろい冗談を言ったりする人はあまりいませんが、親切でていねいで、ちょっとシャイです。クルマの運転はかなり乱暴ですが。 そういういろんなところが、ほっとしたと言うか安心したと言うか、ぼくにとって、しっくり来たんだと思います。 そして手工芸の分野に関しては世界一かも。 いろんな国のいろんなおみやげ物を見ましたが、ベトナムのおみやげは民芸っぽくないのです。焼き物、木工芸品、塗り物、シルクなどの織物、刺繍、どれもしっかりとていねいに作られているすばらしい工芸品です。 何と、日本の着物の刺繍、ほとんどはベトナムで作られているとか。日本人に、細かい刺繍や和裁の仕事ができる人が少ないく、そういう職につく人が少ないからだそうです。採算もあわない。中国では細かい刺繍の精度がどうしても保てないらしい。ベトナムの人は根気強いんですね。 ベトナムはいま、経済が成長している途中です。経済的に豊かになってもこの先もこういう美しさがなくならないことを祈ってます。 |
■各地のいろんな風景。海あり山あり。■てんびんをかつぐおばちゃんはどこに行っても見かけました。■荷物は道が悪いのでころがせず担ぐこともしばしば。■カブに信じられないくらい荷物を積んで走るおじちゃん。子供も3人くらいは平気でのせる。クルマかよ! ■竹で編んだカゴが船。遊び用じゃなくて業務用。■ビーチはきれい。砂漠もあるぞ。 |
【実際行くには...】 ホーチミンに週何便かフライトがありますが、おすすめはハノイ。直行便もあります。各地へ行くには国内線が早くて便利ですが、どこにでもいけるわけではないのでバス、電車を 使うことに。 おすすめコースは ぼくらがいったコース。ハノイ>ホイアン>ニャチャン>ムイネー>サイゴン(ホーチミンシティ)と縦断。サイゴンはあまり面白くないので、日数はそれほど必要無い。ホイアンは世界遺産の町並み。ニャチャン、ムイネーはビーチリゾート。水はニャチャンがきれいだけど雰囲気はムイネーがいい。 ハノイからニャチャンまでは電車、ニャチャン以降はバスを使いました。バスはかなりグレードにかなり差があります。ちゃんとしたバスからマイクロバスにぎゅうぎゅうつめまで。現地の旅行代理店は良く選んで。(日本ではほとんどとることができないか、とれてもすごく高い。)電車はかなり改善されていますが、なにしろ遅い。平均時速40キロくらいです。 |
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